Filmoraを使ったマスキングの利用法3選

田中摩子 updated on 2022-03-24 19:29:53
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動画編集ソフトのマスキング機能とは?

マスキング機能とは、動画の一部分を切り取って映像上に配置したり、逆に切り取った部分から下のレイヤーの動画を表示させて見えるようにすることもできます。

この機能をうまく使うことで、トリッキーで非現実的な表現を動画で再現することが可能です。今回はFilmoraのマスキング機能を使った3つのトリックをご紹介いたします。


Filmoraを使ったマスキングの利用法3選のご紹介

無料動画編集ソフトFilmora

最新バージョン登場!Filmora X(フィモーラ)

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  •  分割・クロップ、動画の回転、スピード調整、エフェクト
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  •  高度編集機能:キーフレーム、モーショントラッキング
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  •  Filmstockと連携して、多くの動画素材を利用できるのでインストールしてすぐにイメージ通りの動画を作成することが可能
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①、ドアを使ったトリック

ドアの奥からドアに向かって被写体が歩いてくるのですが、ドアフレームから出られず、1度戻り2度めにドアをくぐると出られるという演出です。

Step1.映像を撮影します。

  • 1、前後に歩ける十分なスペースがあるドアを使用します。
  • 2、カメラを三脚に設置し、ドア全体が入るようにカメラフレームを設定します。
  • 3、※ドアの中間の高さにセットするとレンズの歪みを防げます。
  • 4、カメラをセットしたら撮影を開始します。
  • 5、ドアの奥からカメラに向かって歩いて、カメラに近づいてからドアの奥に戻ります。
  • 6、そしてもう一度ゆっくりとドアを横切ってからフレームアウトします。これで撮影は完了です。

Step2.Filmoraで編集します。

  • 1、撮影した映像をFilmoraにインポートし、トラック1とトラック2に同じ映像をドラッグして、タイムラインに配置します。
  • 2、トラック1を非表示にして、トラック2の被写体の写っていない部分に再生ヘッドを移動させ、右クリックでフリーズ・フレームを追加を選択します。(トラック2はドアの内側以外をマスキングしてドアの内側にトラック1が表示されるようにします)
  • 3、フリーズ・フレームができたら、範囲を広げてクリップの不要な部分をカットして削除します。エフェクト→ユーティリティー→イメージマスクをトラック2に追加します。
  • 4、クリップをダブルクリックして編集画面を開き、ビデオエフェクトのイメージマスクから長方形のタイプを選び、ドアの枠と一致するようにマスクを調整します。トラック1を表示して被写体が現れてくる前のタイミングでカットします。
  • 5、被写体がもう一度ドアをくぐる直前部分に再生ヘッドを合わせてトラック2をカットして完成です。

②、木を使ったトリック

被写体が左側から歩いてきて中央にある木に差しかかったときに分身して前方と後方にそれぞれ歩き去る演出です。

Step1.映像を2パターン撮影します。

  • カメラを三脚にセットしたら、画面が歪まないように木をフレームの真中に配置します。
  • ※動きが少なく落ち着いた場所を背景に選びましょう。
  • 被写体が木の左側から歩いてきて、木のところで一瞬立ち止まったあと後ろに戻ってフレームアウトしていく様子を撮影します。
  • 2つ目は同じように歩きだして、木のところで一瞬立ち止まったあとに歩き続けてフレームアウトするバージョンを撮影します。

Step2.Filmoraで編集します。

  • 1、2つの映像をインポートし、戻っていくパターンをトラック1に、歩き続けるパターンをトラック2に、それぞれドラッグ&ドロップで追加してタイムラインに配置します。
  • 2、トラック1を非表示にして、トラック2で被写体が木の反対側に現れる瞬間に再生ヘッドを合わせてカットし、その前の部分を削除します。エフェクト→ユーティリティー→イメージマスクをトラック2に追加し、クリップをダブルクリックして編集画面を開き、ビデオエフェクトのイメージマスクから、右側をマスクするタイプを選択します。
  • 3、木の右側にマスクがかかるように調整し、フェザーを上げてマスクの境界線をぼかしていきます。トラック1を表示し、被写体が木のところで一瞬立ち止まる部分にタイミングを合わせてトラック2のクリップを移動します。
  • 4、トラック1の残りの不要な部分をカットしたら完成です。

③、建物をジャンプするトリック

被写体が巨人のように、建物を飛び越えて歩き去る演出です。

Step1. 撮影します。

  • 1、カメラを三脚に取り付けたら、地面に近い低い位置にセットして被写体が建物と地面の中心になるような構図を作ります。絞りはを絞って、全体にピントを合わせます。
  • 2、※よりドラマチックな遠近感を得たい場合は広角レンズを使用します。
  • 3、ジャンプする場所がわかるように地面に印をつけておき、被写体が印のところまで歩いてきてジャンプしてフレームアウトしていくところを撮影します。

Step2.Filmoraで編集します。

  • 1、映像をインポートしたら、トラック1と2にそれぞれドラッグ&ドロップで追加してタイムラインに配置します。
  • 2、トラック1を非表示にして、トラック2の被写体の写っていない部分に再生ヘッドを合わせ、右クリックでフリーズ・フレームを追加します。
  • 3、フリーズ・フレームの範囲を広げて、クリップの不要な部分をカットします。エフェクト→ユーティリティー→イメージマスクをトラック2に追加します。編集画面でマスクの反転にチェックを入れます。
  • 4、このトリックでは空をマスクして建物を残したいので、イメージマスクのラインアップから複数のイメージマスクを追加して組み合わせ、空が隠れるように形作って調整します。マスキングが終わったらトラック1を表示して、画面に被写体が現れるタイミングより前をすべて削除します。
  • 5、次に被写体がジャンプして宙に浮いている部分に再生ヘッドを合わせ、トラック2をそこでカットし後半部分を削除します。これで再生すると被写体が建物を飛び越えて歩き去る映像が完成です。

Filmoraで編集する

Filmora Xの機能には今回利用した機能の他にも様々なものがありますので、新しいトリックを思いついたら色々と試してカッコ良いトリック動画を作ってみてくださいね。まだFilmoraを使ったことが無いかたは、オフィシャルHPから無料でダウンロードできて、すべての機能をすぐに使うことができるので、この機会にダウンロードして使ってみてくださいね。

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