画像の色反転
動画編集における演出のテクニックとして、画面の「色を反転する」方法があります。Filmoraでは合成機能を使うことで、画像や動画をネガフィルムのように反転させることができます。前述のように演出として使えるのみでなく、ショックを受けたリアクションを動画で表現したい時にも使えるテクニックです。また色を反転させる機能が含まれている描画モードを使うことで、より様々な動画を作ることが可能です。
- Part1：Filmoraを使って画面の色を反転させる方法
- Part2：描画モード
- Part3：写真や動画が明るすぎる時
- Part4：写真や動画が暗すぎる時
- Part5：テキストのズームアニメーションを作る
- Part6：MVでよく使われる二重露光動画を作る
Part1：画像の色を反転させる方法
特徴：トラックにホワイトを適用すると、含まれているクリップ全てに適用されるので、リズムに合わせて画面を反転させたり、一部だけを反転させることも可能なので、非常に便利な方法です。
最新バージョン登場！Filmora X（フィモーラ）
- 動画回転、画像反転、動画カット、音楽編集、ノイズ除去
- キーフレーム、モーショントラッキング、クロマキー合成、AIポートレート
- PIP（画面分割）機能を使ってセミナーや中継動画のイメージも楽々再現
- クロマキー合成で背景を一発変換
Step1.反転させたいシーンの上のトラックに、サンプルカラーのホワイトを追加します。
Step2.ホワイトをダブルクリックし、「合成」の描画モードを「差の絶対値」に変更すると、画面の色が反転します。
Part2：描画モード
Filmoraにおいて色を反転する際に使う描画モードには、反転以外にも様々な効果を動画や画像にもたらすことができます。Filmoraの描画モードには、大きく5つのカテゴリに分けられており、通常表示のカテゴリや、暗度を大きくできるカテゴリ、明度を大きくできるカテゴリ、暗度明度共に強くしたり弱くしたりするカテゴリ、前述の色が反転するカテゴリの5種類です。
Part3：写真や動画が明るすぎる時
Step1.同じクリップを複製し上下のトラックに重ね合わせます。
Step2.上のクリップの描画モードを「乗算」に変更すると、全体が暗くなりはっきりした写真、動画になります。
Step3.不透明度を調整することで合成の強度を調整して仕上げます。
Part4：写真や動画が暗すぎる時
Step1.同じクリップを複製し上下のトラックに重ね合わせます。
Step2.上のクリップの描画モードを「スクリーン」に変更すると、全体を明るくすることができます。
描画モード活用テクニック
ここでは、Filmoraの描画モードを活用してできる表現のアイデアの一部を紹介します。
Part5：テキストのズームアニメーションを作る
Step1.メディアライブラリーのサンプルカラーから、「ブラック」を選択し、タイムラインにドラッグ＆ドロップします。
Step2.テキストを追加するため、タイトルセクションから「デフォルトタイトル」を選択し、ブラックのサンプルカラーの上にあるレイヤーにドラッグ＆ドロップします。テキストを変更する際はタイトルをダブルクリックし、コード編集を選択することでテキストが変更できます。
Step3.プレビュー画面の下にあるカメラのアイコンをクリックして、テキストのスナップショットを撮影します。
Step4.ブラックサンプルとタイトルテキストをタイムラインから削除し、Step3で撮影したスナップショットをタイムライン上で、2つ目のレイヤーにドラッグ＆ドロップします。
Step5.タイムライン上のスナップショットを右クリックし、「クロップとズーム」を選択。新しい画面がポップアップされたら「パン&ズーム」タブをクリックし、「終了」と書かれた四角形のフレームを選択、サイズを小さく変更します。小さくする際は、フレームの指定範囲がテキストの白い部分の中に完全に収まるようにしてください。完了したら「OK」をクリックします。
Step6.背景になるクリップをタイトルの下にあるレイヤーに追加、タイムライン上のタイトルの画像をダブルクリックし、画面上に表示された合成セクションの「描画モード」を「乗算」に変更して完成です。
Part6：MVでよく使われる二重露光動画を作る
Step1.被写体の動画をタイムラインのトラック2にドラッグ＆ドロップします。
Step2.ドラッグ&ドロップしたものをダブルクリックし、左上のビデオのタブから「合成」をクリックします。
Step3.描画モードを「比較（明）」にして「OK」をクリックします。
Step4.背景動画をタイムラインのトラック1にドラッグ&ドロップします。タイムラインを再生すると、2つの動画が二重露光で表示されます。
Step5.タイムラインの背景動画をダブルクリックし、ビデオの「変形」タブからポジションの数値を調整して、映像の好きな部分が被写体の下にくるように調整して完成です。
描画モードを駆使して様々な動画が作成可能
Filmoraの描画モードを上手に使うことによって、高いクオリティの動画を簡単に作成することが可能です。今回紹介した色の反転機能をはじめ、ズームアニメーションや二重露光といったテクニック以外にも、様々な演出が描画モードを使うことで可能です。また動画の作成方法もシンプルで、動画編集が初心者の方でも容易に、高いクオリティの動画を作成することができるのもFilmoraの大きな魅力の一つではないでしょうか。
