MV・PVの作り方~キーフレーム応用編

田中摩子 updated on 2022-03-24 19:26:47
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MV・PVとは?

MVとは「Music Video」の略で、楽曲の世界観をさまざまな表現方法を使って映像化したものです。その表現方法は多岐に渡り、ただ単にアーティストが楽曲を流すだけではなく、ストーリー性のあるもの、抽象的なもの、アニメーションを使ったものなどなど芸術性の高い作品も多々あります。そもそもMVは楽曲のイメージを表現する場なのですが、独特の世界観で視聴者を魅了することが購買意欲をそそり、結果的に楽曲の宣伝や販促目的も満たしている、というのが実状でしょう。

MVとPVの違いは何でしょう?

PVは「Promotion Video」の略で、楽曲以外のものも含めたいろいろな商品の宣伝や販売促進用の動画全般を示しますが、MVにも宣伝の意味合いが強くなってきているため、昨今ではMVとあまり区別しないことも多いです。


Part1:MV・PVを作成するには必要なもの

MV・PVをする作成には:楽曲を決める

楽曲を決めたら、その楽曲で「何を伝えたいのか」をベースに「テーマ」を決定します。

MV・PVをする作成には:全体構成を考える

「テーマ」に沿って動画の全体構成を考えます。その際、どのような演出にするのかも合わせて検討しておきましょう。(アニメーション?ドラマ風?ダンス?など)

MV・PVをする作成には:素材を撮影する

全体構成と楽曲が決まったら、さっそく動画を撮影しましょう。通常、カメラ1台でやりくりすれば十分ですが、演出方法によっては複数台のカメラを駆使して撮影するほうが効果的です。たとえばバンドのMVなら、ボーカル、ベースなどの担当パートごとにカメラを設置。それぞれを撮影して楽曲のリズムに乗せた編集にしたほうが盛り上がるかも!…という具合です。

MV・PVをする作成には:動画を編集する

撮影が終わったら、さっそく動画を編集します。

MV・PVをする作成には:試聴する

編集した動画が「テーマ」に沿った出来映えになっているのか、が重要なチェックポイントです。納得のいくまで、動画の編集を丁寧に繰り返します。

MV・PVをする作成には:公開する

YouTubeやSNSで発信して拡散しましょう!ハッシュタグも忘れずに。ここからは、Filmoraを使って「静止画でもできる!キーフレームを活用して空間を表現する方法」を解説します。詳しく説明しますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

Part2:MV・PVの編集方法をご紹介

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MV・PVの作り方

素材として静止画を使う場合、被写体をカメラから見た場合を想定したり、被写体と周囲との距離感を想像したりしながら編集するのがコツです。

背景を設定する

Step1.Filmoraを起動して新しいプロジェクトを開きます。

Step2.[メディア] > [サンプルカラー] > [ベビーピンク] を選択 > タイムラインに追加します。再生時間は「5秒」でカットしておきます。この背景はしばらく使わないので [ロック](タイムラインのトラック左部にあるカギアイコンをクリック)しておきましょう。

キメ画を作成する

Step1.素材の人物/本棚/羽根をインポートしてタイムラインに追加します。

Step2.プレビュー画面で大きさや位置を調整しながら、キメ画を作成します。

羽根にエフェクトを追加する

カメラで見た時には、手前の被写体は動きが早く、奥になるほどゆっくりした動きになります。「羽根」を一番手前に配置することでさらに奥行を出す演出をします。また、羽根にチルトシフトリニアでぼかし効果を入れることで幻想的な空間になります。

キーフレームの追加~開始0秒からキメ画までの動き

Step1.再生ヘッドを1秒に合わせます。クリップをダブルクリック > [アニメーション] > [カスタマイズ] を選択して [追加] ボタンを押下します。人物/本棚/羽根の3ヶ所すべてにキーフレームを追加しましょう。

Step2.次に再生ヘッドを0秒に合わせたらそれぞれのクリップをクリックして「ポジションY」を設定します。ポジションYはマイナスなので、画面下部から上がってくるイメージになります。

[設定値の目安]

  1. 羽根:-1500
  2. 人物:-800
  3. 本棚:-500

ちなみに、キーフレームの設定値は下図のようなイメージでグラフ化して算出しています。

キーフレームの追加~2秒のところでヒキからヨリへトランジション

キメ画でいきなり終わるとおもしろくないので、次のカットを作成します。

Step1.再生ヘッドを2秒に移動して、以下のようにキーフレームを設定します。人物の数値を計算通りに設定すると、足が地面から大きく離れたようになって不自然なので、少な目の数値で調整しました。

[設計値の目安]

  1. 羽根:150
  2. 人物:75
  3. 本棚:50

ちなみに、キーフレームの設定値は下図のようなイメージでグラフ化して算出しています。

Step2.新たな本棚2を一番手前に配置します。

Step3.2秒20のところで以下のキーフレームを追加します。このタイミングですべての素材が画面上部を外に抜けていくように設定します。

[設定値の目安]

  1. 羽根:3500
  2. 人物:1200
  3. 本棚:1050

ヨリのキメ画を作成する

最後に人物アップのキメ画を作成します。

Step1.サンプルカラー(ベビーピンク)以外のすべてのクリップを2つ上のトラックに移動します。移動したら2秒20でカットしておきます。

Step2.空きトラック2秒の位置に再度、人物と本棚1を追加します。

Step3.プレビューを確認しながら、人物と本棚を調整します。本棚が画面の中央になるように拡大するとバランスがよいかもしれません。

キーフレームの追加 ~キメ画から終了までのゆっくりした動きを作る

Step1.2秒15にキーフレームを追加します。これがヨリのキメ画の起点になります。

Step2.次に手前の2秒にキーフレームを追加します。ゆっくりと下から上がってくるためにマイナス数値を設定します。

[設定値の目安]

  1. 人物:-400
  2. 本棚:-200

Step3.5秒(再生終了時間)にキーフレームを追加します。ヨリのキメ画の起点よりもプラス数値を設定することで、ゆっくりと上方へ動くイメージになります。

[設定値の目安]

  1. 人物:80
  2. 本棚:40

歌詞を入れる

人物の上部やサイドに歌詞を入れるとMVらしくなります。

Step1.テキストを追加します。
今回は [タイトル] > [プレーンテキスト] を使いました。プレビューを確認しながらタイミングや大きさを調整します。

Step2.サンプルカラーと本棚の間にテキスト(文字1)、人物と羽根の間にテキスト(文字2)を追加します。

Step3.0秒にキーフレームを追加します。
文字1:-300

Step4.2秒にキーフレームを追加します。

[設定値の目安]

  1. 文字1:30
  2. 文字2:120

Step5.2秒20にキーフレームを追加します。

[設定値の目安]

  1. 文字1:630
  2. 文字2:2520

ヨリのカットで最前面に文字を配置する

サビの締めなのであえてキーフレームは使わずに文字を表示します。先ほどのテキストと時間的に重ねるなどの調整をすると動きに違和感がなくなります。

最終チェックしよう

最終の動作確認をしてカクカクとした感じだったら、キーフレームで動き出しや止まるときの速度を調整していきます。

Step1.すでに打ってあるキーフレームから1フレーム前にキーフレームを追加します。

Step2.そのキーフレームを3~4フレーム前に引っ張って移動します。プレビューを見ながら調整しましょう。

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